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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 east[27]

投稿日:2013年8月15日

神の宿る場所

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2008年11月25日

 11月25日。夜明けとともに起き、唐桑半島最南端の御崎を歩いた。
 御崎にまつられている御崎神社を参拝。そこから先は遊歩道になっている。
 うっそうとおい茂るタブやツバキなどの照葉樹林によって、岬突端への小道は暗い。
 黒潮の影響で、このあたりまで暖地性の照葉樹林が延びてきている。
 小道のわきには苔むした鯨塚があった。かつては沿岸捕鯨で供養塔が立つほどの鯨を捕ったのだろう。
 岬先端の灯台の先には、黒色粘板岩の岩場が幅30メートル、長さ100メートルにわたって海に突き出ている。
「八艘曳」と呼ばれる岩場で、御崎神社の祭神が8艘の船を従えてこの岩に上陸したという伝説の地だ。
 御崎(おさき)は岬を意味する「崎」に「御」をつけて「御崎」なのだが、そのことからもわかるように、ここは唐桑半島の神の宿る場所なのだ。
 御崎の岩場に立ち、太平洋に昇る朝日を見た。
 そのあと国民宿舎の「からくわ荘」に戻り、朝湯に入り、さっぱりした気分で朝食を食べるのだった。

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夜明けの国民宿舎「からくわ荘」
御崎神社の鳥居


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御崎神社を参拝
御崎の鯨塚


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御崎の灯台
御崎突端の「八艘曳」


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国民宿舎「からくわ荘」の朝食


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